看護実習はつらくて当たり前。
「今日も怒られた」「緊張で眠れない」「もう辞めたい」——
看護学生の実習期間は、本当に心身ともにしんどい時期ですよね。私も実習中は毎日緊張して、毎日逃げ出したいと思いながら実習に向かっていました。
それでも今は、無事に看護師・助産師・保健師国家試験に合格し、助産師として病棟で働いています。
今回は、私自身の体験をふまえて、「実習を乗り越えるために大切だったこと」を5つにまとめてお伝えします。
事前準備は念入りに
正直、これが1番大切。
受け持ちが決まって、そこから情報収集すればいいかと思っていたら、実習初日にいきなり病態を聞かれて答えられず、指導者さんの反応がすごく怖くて、それ以来「せめて事前準備だけはしっかりしよう」と心に決めました。
私がやっていた準備の一例はこんな感じです:
患者さんの疾患とその看護のポイントをまとめる
よく使われる薬の作用・副作用をざっくり頭に入れる(メモに書きだすだけでもOK)
関連図はテンプレートを自分で作っておく
「準備してる」という事実が、自分にとって一番の安心材料になります。
完璧を求めすぎない
実習中は「ちゃんとしなきゃ」「できなかったら迷惑がかかる」と思って、常に肩に力が入っていました。
特に私は、八方美人な部分があり指導者さんや教員に良く思われたいと思うあまり、わかっていないことを「はい、大丈夫です」と知識を曖昧にしたまま実習をやり過ごすことも多くありました。
実習は、完璧を求める場所じゃなくて、失敗から学ぶ場所。
分からない部分は正直に言う、そして教えてもらう、それが実習。そう思うだけで自然と心に余裕が出てきました。
ぐっすり寝る
これは本当に大事です。
私は寝ないと集中力も下がり、その日1日のパフォーマンスがガタ落ちしてしまいます。
だからこそ、実習はいつも通り、なんならいつも以上に寝ることを意識していました。
実習後の記録は大学の図書館にこもって一気に書き上げ、家に帰って寝る。そんな日々を繰り返していたおかげで、実習中は一度も寝不足になることなく、体調を崩すこともなく実習を終えることができました。
実習を乗り越えるには、体力とメンタルの維持が命です。まずはちゃんと寝ること。絶対に削っちゃダメです。
仲間を頼る
実習は、同じ病棟のメンバーをしっかり頼ってください。
実習は何クールかに分けて行われることが多いです。
自分より早いクールで病棟に言ったメンバーに、その病棟の雰囲気や指導者さんはどんな方か、など情報を得ることで事前準備もしやすくなります。
あとは、仲間にたくさん愚痴ることも大切。
自分だけがつらい思いをしているのではないと感じることで案外乗り切ることができます。
実習を乗り越える一番の味方は、実は“同期”。
同じ苦しみを分かち合える仲間の存在って、本当に大きいです。
自分を褒める
実習中って、できなかったことばかりに目がいっちゃいますよね。
私も、毎日「また怒られた」「今日も患者さんに何もできなかったな」って落ち込んでいました。
でも、記録ノートの最後に「今日の自分へのひと言」を書くようにしたら、少し気持ちが前向きになりました。
たとえば:
「今日も遅刻せず行けた!えらい」
「昨日より声が出せた。がんばったね」
「笑顔を忘れなかった、自分を褒めたい」
こういう“小さな成功”を自分で認めることが、心を守ってくれます。
おわりに:実習の先にある“やりがい”へ
今つらいあなたに、声を大にして伝えたいのはこれです:
できてなくても、毎日現場に行ってる時点で、あなたはもう十分すごい。
実習は確かにしんどい。でも、その経験が、確実にあなたを成長させてくれます。
乗り越えた先には、患者さんの「ありがとう」があって、あのとき頑張ってよかったなと思える日がきっと来ます。
どうか、自分のペースで、一歩ずつ進んでくださいね。
応援しています。
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