私が助産師を目指した理由|「特別なきっかけ」がなかった私がたどり着いた答え

看護学生さんへ

こんにちは。現役助産師の rii です。

よく「どうして助産師を目指したの?」と聞かれることがあります。
でも、私にはドラマチックな“きっかけ”があったわけではありません。

ただ、自分の人生をふり返ると、気づけば助産師という仕事に自然と導かれていたように思います。
今日は、そんな私の助産師への道のりを少しだけお話しさせてください。


「当たり前のようで、確かにあった」助産師への道筋

私は、不妊治療を経て生まれてきた子どもです。

物心ついたときから、母が「あなたはすごく望まれて生まれてきたんだよ」と話してくれていました。
自分の命が“簡単に生まれたものではなかった”という事実は、小さいながらに私の心に残り続けました。

そして母は小児科の看護師。
毎日笑顔で赤ちゃんや子どもに接している姿を幼い頃から見てきました。
“誰かの命や心に寄り添う仕事って、素敵だな”
そんな気持ちが、私の中で自然に育っていったのだと思います。


赤ちゃんが好きだった。でもそれだけでは動けなかった

赤ちゃんが好き。
それはずっと変わらない気持ちでした。

でも、「赤ちゃんが好きだから助産師になる」なんて、理由としては薄いんじゃないか――
そう思って、進路を迷っていた時期もあります。

そんな私の背中を押してくれたのが、ドラマ『コウノドリ』でした。
ドラマの中で描かれていた助産師の仕事は、ただ赤ちゃんを取り上げるだけではなく、
妊婦さんや家族に寄り添い、命の誕生を支える尊い仕事でした。

今でも何十回も見返してドラマ内の助産師“小松さん”のような助産師になりたいと思い続けています。

涙が出るほど感動して、「ああ、私もこんな風に誰かの力になれる人になりたい」と思いました。
この時初めて、私ははっきりと「助産師になる」と決意したのです。


「特別な理由がなくてもいい」助産師という道

看護学生として勉強を進めるうちに、助産師の道は決して簡単ではないと痛感しました。

私が助産師になった道筋を知りたい方はこちらの記事もご覧ください。


学ぶことは多く、責任は重く、命を預かるというプレッシャーもあります。

それでも、現場で赤ちゃんの産声を聞いたとき、
お母さんが涙ながらに「ありがとう」と言ってくれたとき、
「やっぱりこの道を選んでよかった」と心から思えました。


助産師を目指すあなたへ

「自分には大きなきっかけがない」
「助産師に向いてるかわからない」
そんな風に不安に思っている人もいるかもしれません。

でも、私自身がそうでした。
大きな出来事がなくても、助産師を目指していい。
小さな想いや積み重ねが、未来のあなたをつくってくれます。

大切なのは、「人に寄り添いたい」「命に関わる仕事がしたい」という気持ちを大事に育てていくこと。
あなたの中にあるその種を、どうか信じてください。


最後に|「あなたがいてくれてよかった」と言われる日を目指して

助産師は、決して華やかではないけれど、ものすごく奥深く、やりがいのある仕事です。
命の重さ、家族の絆、人の強さと弱さ――そのすべてに向き合う日々に、私は誇りを感じています。

このブログが、誰かの心に届きますように。
そして、あなたの助産師への道が温かいものでありますように。

国試勉強法が気になる方へ

助産師を目指す上で避けて通れない「国家試験」。
私がどんな風に勉強したのか、詳しくはYouTubeで紹介しています!

ぜひ参考にしてみてくださいね。

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